大卒介護士の「育休とります!」

今を生きるすべての人へ 大卒就職浪人、フリーターを経て介護士になった〈まさひろ〉の子育て日記及び備忘録

4月が怖い。職無し既卒という現実

こんにちは。まさひろです。

 

4月に入って入学式や始業式が始まり、「また今年も。」と季節を強く感じてしまう時期ですね。

 

ざっくり、僕の近況を説明します。先日、保育園の入園式に夫婦で参加し、入園式の翌日から3か月ぶりに仕事復帰しました。3か月のブランクは大体想像通りで、全く体が動きません。すぐに疲れます。復帰早々に時差勤務なので体が慣れるまでもう少しかかりそうです。

 

さて、タイトルにもあるように、この時期になると思い出します。

 

           「就活の失敗」

 

当然、入社式もあり、スーツに身を包んだ新社会人をよく目にします。

ちなみに僕は入社式に行った事はありません。なぜなら、就活に全敗して会社が決まりませんでしたから(泣)

 

3月、4月というのは、大学3年生にとっては、内定が出なくて4年生を迎え、大学4年生にとっては会社決まらずに大学卒業という事になります。頑張って就活を続けている方もいるのではないでしょうか。

 

僕が学生だった10年ほど前、今なら当時の僕に「そんなに焦らなくてもいいよ。」と一言かけてあげたいです。18歳で田舎から出て来て、内定をもらって勤め人になる事が全ての道と思い込み、身近に頼る人も相談する人もいない20歳そこそこの若者にとって「無い内定で職無し既卒」は辛すぎる現実でした。

毎日不安で不安で仕方なかったです。

 

 

実際、卒業してから約3年はアルバイトと就活を繰り返す時期になります。この間、本当に暗い気持ちが僕を包み込んでいました。何と言えばいいか、不安とか自己嫌悪とか恨みつらみとかが、心にベースにあって、マイナス思考の強固な負の連鎖を造り上げていくのです。

 

 

あんまり書くとしんどくなってきますので、気持ちのどん底から、僕がたどった心と体の道のりを紹介したいと思います。

 

 

⊡ 3月・4月 卒業式 アルバイト決定(駅中スーパー)

仕事が決まり、晴やかな表情で卒業式に出席する同級生を他人事の様に眺める。

兎に角、履歴書に空欄を作りたくなかったので、バイトを探し面接を経て4月1日から出勤。バイト先のパートのおばちゃんや社員さんに仕事が決まらなかった事をそれとなく話すのが苦痛。この先、どうなるのかただただ不安しかない。

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バイトに慣れてくると、バイト先での帰属意識が形成されて、実際は非正規労働者であるにも関わらず、根拠のない安心感が出て気持ちが落ち着いてくる。と同時に就活も一時棚上げ状態に。諦めてるわけじゃないが、まだ急がなくてもいいかな、みたいな甘えが出てくる。

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バイト先では、非正規で働く様々な事情を抱えた幅広い年代の方に会うことができた。それにより、これまでとは違った人生観や価値観に触れ自分の考え方も少しずつ変化する。

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⊡ 大学卒業して約2年が過ぎる頃

20台も半ばになり、バイトも後輩が増える。本当に自分はこれでいいのかという疑問の声が、心の中から出てくる。同時期に東北の震災もあり、「絆」とか「家族」といった、今まで考えもしなかったことが気になり始める。自分にとって幸せや大事な事、今後とるべき道についてなんとなく考え始める。

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やっぱり、自分にも家族や幸せが必要であることに気付く。僕も結婚して暖かい生活を送りたい。そう真剣に思うようになるも、自分は非正規という現実を直視。まずは仕事という事で就活をようやく再開する。

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しかし、既卒の現実は厳しい。とりあえず、自己分析やPRを検討するが自分の売りを把握できないし、やりたい事もないので、ハロワの就職支援講座のリクルート系おばちゃん連中がダメ出しのオンパレード。よく言う人格を否定された的な感じです。ハロワの練習ですら気持ちがボロボロになる始末なんです。

 

 

僕は内向型人間なので、人前で上手に話をしたり、面接で着飾ったことを話すのも下手です。面接だと割り切ったとしてもできない性格なのです。

 

 

今でも、面接は本当に嫌で憂鬱です。求人表の求める人材の蘭には「笑顔で」「前向きに」「ネアカで」や「明るく」等、僕とは正反対の言葉が並んでいるのを目にするだけで憂鬱でした。「じゃあ、明るくもないし根暗で内向的な自分はどうすればいいんだよ」と独り部屋で悩み込む日々が続きました。バイトは継続してましたが、ネガティブ思考の負の連鎖が毎日続きます。寝て起きれば夕方という日も多く、目覚めて夕方だと憂鬱に拍車がかかります。

 

 

たぶんこの頃、気持ちが一番しんどかったと思います。

 

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何とかしたいけど、どうしようもないようにしか思えない毎日。

今から思えば、それでもやっぱり結婚したり幸せを掴みたいという希望が僕には多少なりとあったと思います。

何度も自己分析やマインドマップを手段として利用しながら必死に自分に合った職業を探します。経験や過去の行動パターン、思考パターンを分析します。するとある一定の方向性が見えてきました。結局それが介護士の道へと繋がるのです。

 

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方向性と関連する仕事が見えたのはいいのですが、そこからまた悩みます。

 

         大いなる不安  

    果たして介護士で食べていけるのか?

 

これに関してはネットで様々な情報を調べ、実際働いている人から話を聞く等して自分なりの考えをまとめていきました(詳細は省きます)。その際、やっぱり介護士がいいと決めてからは、あまりネガティブな情報には触れないようにしました。気持ちが左右され、無駄に揺れるとしんどくなるからです。

 

以上、心の変化を書いてきましたが、その後のやりたい職業が決まってからの行動は早かったと思います。非常に前向きに行動していました。

 

 

現在も就活を続けている方にとれば、本当に自分の事しか考えられない大変な時期だと思います。先ほど、過去の自分にも言いましたが、「焦らなくても大丈夫」です。僕もそうですが、ずっと一生懸命やったわけでなく、必要な時に必要なだけエネルギーを使えばそれでいいと思います。

幸せって千差万別で人様に押し付けるつもりは毛頭ありません。幸せかどうかよりも自分にとっての幸せを発見できれば、人は凄い力を発揮出来る様になるはずです。