大卒介護士の「育休とります!」

今を生きるすべての人へ 大卒就職浪人、フリーターを経て介護士になった〈まさひろ〉の子育て日記及び備忘録

介護士の給与 介護職で生活できるの?(Q&A付)

こんにちは。 まさひろ です。

 

10月末のハロウィンが済んだら矢継ぎ早にクリスマスがやってきました。一年早いです。子どもがいつの間にか1歳になってました。ああ、はやい。

 

さて、年末ですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。この時期になると、何かと物入りですね。介護士としてはほんとにキツイ時期です。キツイの承知で敢えて、介護士の収入について恥ずかしながら書いていこうと思います。みなさん、心して読んでください。

 

いきなりですが、月収と年収

介護業界には様々な業種職種がありますので数字にバラツキがあり一律に規定できませんが、一般的に正社員(この言い方は好きではありませんが)でみると、

年収250万~400万(平均300万)

月収20万~16万(天引き前)

 

どうでしょう。う~ん、やはり低賃金です。

介護業界の交流会でも話が出ます、

やっぱり20はほしいよね。」と。

 

で、まさひろの給料はというと、

最初はパート(試用期間)からなので、手取りが12万とかでした。

3か月のはずが、1か月延びて4か月後にようやく本採用となり手取りが17万~18万でした。

で、昇給はないので勤続年数が経っても額面は変わりません。皆勤手当や〇〇手当とかがつかなくて月毎に減ることはあっても(給与制度は会社によって差はあります)。

 

賞与は一応あります。約4か月分

でも基本給が低いので大体夏冬合わせて40万くらいでした。基本給大事ですね。まさひろの会社は〇〇手当で水増ししてるような感じでした。

年収としては約300万です。

はぁ~辛い。介護職として働き始めて6年が経ち、現在2社目ですが給料は殆んど変化なしです。まあ、今の会社の方が色々子供の事で融通が利くのでそれだけでもましですが。

 

ちなみに総務省が公表している数字ですが、全業界業種、非正規や正規、男女全て含めた年収の中央値、平均じゃなくて中央値。中央値は簡単に言うと平均値よりも生活感のあるよりリアルな数値と言えばいいのでしょうか。

それによれば 平均中央値は 350万 だそうです。この数値をどう判断するかは皆さん次第ですが、まさひろは非正規も含んでいる分当然の数値だと思います。実際低賃金の仕事は介護職に限りません。皆さん色々な仕事で頑張っておられますので、介護職だけが特別大変とも思いません。だからと言って収入に満足しているわけではありませんが。

 

ちなみに以前の同僚は前職が保育士さんでした。話を聞くと「保育士は実入りが少ないから介護に来た。」とのこと。やっぱり介護職だけじゃないんです。

 

 

そして生活できるのかという点

生活できてます。生きてますから(笑)。

まさひろ家の場合、奥さんにも働いてもらってます。奥さんも外で働くのが好きなので。僕自身、専業主婦は必要ないと思ってましたし。2馬力でなんとかやりくりしています。だから奥さんには大変感謝してます。

仮に専業主婦と子どもを養えるかと問われると、無理だと答えます。金銭的にも精神的にも追い込まれていくのが明白ですから。

 

まさひろの同僚や周囲を見ても専業主婦家庭や共働き家庭は半々ぐらいでしょうか。皆さん色々言いながらもなんとかやっていってるみたいです。

 

以上、介護士の給与の話でした。皆さんはどう感じられたでしょうか。一般企業の方も介護職の方も大変なのは同じですよね。まあ、営利企業で働く一般企業の方は一緒にされたくない方も多いと思いますが。

 

 

以下はまさひろがこの業界に入ってから少し疑問に思ってた事をまとめました。

 

Q そもそもなんで介護職は低賃金なの?

→現在の「介護の仕事」は殆んどが介護保険制度の中で行われています。つまり税金で運用されてます。そしてサービスは全て法定価格になってます。どんなに質の高いいい仕事をしても対価は同じです。

厳密に営利目的でないので、儲けがありません。利益はありますが、会計上、利益を出しすぎると「お前んとこ儲かっとるやんけ」という事で助成(税金)を減らされます。なので、結果的に給与(人件費)を上げたくても上げれません。

保険料を徴収して税金で運用している以上、この仕組み自体を否定できないです。そもそも、社会保障費の国家予算圧迫はまさひろも分かっているつもりなので、給与が安いとは思いながらあまりこの件で愚痴ることはないです。介護職の給与を左右する介護報酬も今後下がることはあっても上がることはないでしょう。

 

Q 介護職の利益を代弁する利益団体はあるの?

→えーと詳しくはまさひろも分かってないのですが、医者には医師会、農業には農協、教師には日教組や労組など組合(利益団体)があります。介護には介護福祉士会等に代表される職域団体いくつか存在しますが、政治活動の話は聞いたことがありません。老人保健施設老健)の団体が政府の委員会や役所の会議に出席しているのはたまにニュースで見かける程度です。結果的に政治力がないという事なんでしょう。役所主導で作られた仕事ですし、組織するといっても実際は現場を見れば難しいと思います。

 

Q 介護職の方は実際のところ待遇や業界の動向についてどう思ってるの?

→コレ、業界に入ってから結構気になってました。業界の交流会でもそれとなく話題にしたりしてみましたが、みんな反応が鈍いです。説明すると、介護職の方はコアな話題(ケアの仕方やよりよい施設運営、職場の人間関係改善、お年寄りとの交流話等)には熱心に語ります。

が、そもそも自分が置かれた今の状況、介護保険制度や今後の介護業界、長い目で見たキャリアプラン、崩壊しかけている社会保障制度等には興味がないのか積極的に話そうとしません。

今日のテーマの給与の話もそう。交流会では殆んど話題に上ったことがないです。その割には職場やネット上では「給料上げろ」、「処遇改善だ」という批判や愚痴を目にします。みんな苦しいし大変だから給料上げろ的な感じですが、まさひろは現状を踏まえてこれ以上のアップは無理だと諦めています。

前述した「20はほしいよね。」といった方は懇親会でお酒の入った席でようやく一言出ただけで、それ以降はその話題に触れようとしませんでした。