「すみません。育休取らせてください」
こんにちは。まさひろです。
タイトルにもあるように、まさひろが会社に育休申請した当時の様子をお話したいと思います。
一昨年、子どもが生まれ、昨年の冬に育児休業を取得。一言で言い表すと、「幸せ」でした。色々な方々へのご迷惑や感謝を、自分の感想の前に述べなくてはなりませんが、やはり休業して良かったと1年経った今でも、心からそう思います。
さて、その休業に入るためには当然乗り越えなくてはならない壁があります。
そう、「会社への報告」
以前にもお話しましたが、妊娠が判明した時に「育児休業を取ろう!」と決心しておりました。が、やはり上司への報告は緊張しました。が、勝ちました、気持ちが。
当然、そりゃ考えますよ、同僚へのしわ寄せ、社内での評価等々。不安はある程度ありましたが、でも育児休業したかったんです。
まさひろは介護職員です。ので、お分かりかと思いますが、この業界は常に人不足。勤務シフトを組むのも精一杯という会社も少なくありません。ですが、当時の社内の状況(仕事の調整、人員の充足具合など)は割と落ち着いておりました。そのこともあり、若干言いやすかったように思います。
報告時期は休業に入る4か月前です。この時期が遅いのかは不明ですが、個人的に3か月を切るとまずいと思います。
報告前にはある程度、育児休業の情報を取得。色々な事態を想定して、「まさか」に備えるつもりで。ですので、情報だけでは上司や同僚、人事に負けない様に武装していました。ま、言い包められないようにってことです。
まさひろ:すみません。少しお時間いただけないでしょうか。
お話したい事がありまして。
上司:ああ、いいよ。
別室に移動
まさひろ:あの、育児休業を取らせていただけないでしょうか。
上司:・・・・・え、マジで!!
まさひろ:すみません。無理は承知なんですが。
上司:え、ほんまに。いつから?etc.
かなりの衝撃だったようです。驚いていたものの、「今の時代は推奨せなあかんからな」という感じで了承してくれました。心配していた様に取り下げを勧められるような事はなかったです。
管理職にはこの上司から報告があり、結果的にはOKをもらいました。まさひろの場合はこんな感じでした。この後すぐにハロワへの申請や書面上の手続きに入ってくれました。ネットでは意地悪して遅延行為があったりするような事もあるみたいですが。
現場の同僚へは全員に報告と挨拶(休業直前に)しに行きました。概ね、好意的で否定的な意見は表立ってはありませんでした。ビックリした方が多かったです。
ここからは事後の話ですが
社内での仕事の引継ぎは抜かりなく十分に時間をかけて行いました。
育休まで一月を切って、あとは休業開始を待つだけと思った時です。
ああ、やはりここでもあるんかと。
覚悟はしていましたが、課長と施設長との面談が急遽設けられました。表向きは給与前の面談といったところです。
ざっくり言うと、結構嫌味っぽい内容になりますが、掻い摘むと、
施設長から
・会社としては育休取られると、減算(施設としての評価が下がるという事)になってしまうので困る。
・(出産後、まさひろが子どもの事で突発的に休んでいた事を踏まえて)シフト調整や現場が混乱し、休む事で現場の士気が下がる。
・以上の事を踏まえて結構会社に迷惑かけてるけど、その点はどう思ってんの?的な内容の問いかけ。
この施設長は結構考えが古臭くて、育休取得もそうですが、まさひろの奥さんが専業主婦ではないことについてもあまりいい顔をしませんでした。まあ、つまりはそういう人なんです。(施設長は子どもを理由に休むのを滅茶苦茶嫌うようです。それはこの後育休から復帰した後、はっきりします)
同席していた課長は、やはり突発的に休みことについては施設長と同様で、シフト作成者や調整者にもっと配慮(気を遣え)しろと。さらに、まさひろが聞いた感じでは、育休を交渉の材料にしている感がありました。つまり、「育休取らせてやったから、復帰したらどんどん仕事振るし、ガンガン手伝えよ」と。まあ、返事に困るというか全部遠回しな言い方ですが。
ちなみにこの場合の仕事手伝えは⇒サービス残業しろよ の事です(笑)
とても後味の悪いものでした。
法令上、会社としては、社員から申し出があった場合、拒否は出来ませんし、取得を理由に不利益な扱いをしてはなりません。形としては取得させてくれましたが、実情は結構面倒でした。今風のダイバーシティや働き方改革とは無縁の会社なのでしょうがないですが。
最後に
まさひろ自身は、育児休業を男性ももっと取得すべきだと思っていますし、人生における働き方やワークライフバランスも抜本から見直して行くべきだと考えています。
「会社や同僚に迷惑かけまくって何を戯けたことを。」とお感じの方もいらっしゃるかと思いますが、社会としての本当の意味での大事な優先事項をもう一度考え直すなら、自然に悪口は言えなくなると思います。
一瞬で過ぎ去っていく乳児期の子ども。まさひろは、その瞬間に同じ時間を過ごし触れ合うことが出来て本当に貴重な体験をしました。私生活では今までになかった、子どもと通して世の中を見る視点や時間軸を自然に身に着けることができ、仕事上では最も大切な他者に本当の意味で共感することが出来る様になりました。
これは実際に育児に専念しないと得ることが出来ない、お金には変えることが出来ない尊いことです。だからこそ、男性の家庭内進出や社会や職場、働き方のあり方を見直す必要があると思います。
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